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[upki-fed:00426] メタデータ記載の証明書更新手順(key rollover) SP編
- Subject: [upki-fed:00426] メタデータ記載の証明書更新手順(key rollover) SP編
- Date: Thu, 15 Dec 2011 18:43:26 +0900
- From: Takeshi NISHIMURA <xxxxxxx@xxxxxxxxx>
西村です。
前メールのSP編です。
ポイントは同じくメタデータ上の記載変更とIdP/SPの設定変更の間にタイ
ムラグを置いて、メタデータ伝播中にもIdP/SPが利用できない期間が発生
しないようにしているところです。
※ 以下の記述は学認ウェブサイトの技術ガイドに従って構築した
場合の記述です。そうでない場合は適宜読み替えてください。
SPの証明書更新手順:
1日目 更新用証明書発行
鍵およびCSR生成、申請、証明書受領
(詳細は各機関の登録担当者に確認のこと)
<証明書取得>
1日目 Apacheに対して証明書の更新(※1)
1日目 SPに対して設定変更1(新証明書を暗号化用として追加)(※2)
1日目 学認申請システムにて証明書を追加(予備の欄に)
<承認待ち>
X日目 承認、学認メタデータに反映
(ほとんどの場合その日のうちに承認されますが、そうでない場合
を考慮してX日目としています)
<メタデータに追加>
<メタデータ伝播待ち>
X+15日目 SPに対して設定変更2(新証明書をメインにし旧証明書を暗号化用に変更)(※3)
X+15日目 問題がなければ、学認申請システムから古い証明書を削除
(ついでに、新しい証明書を予備の欄から移動)
<承認待ち>
Y日目 承認、学認メタデータに反映
(同上)
<メタデータから旧証明書を削除>
<メタデータ伝播待ち>
Y+15日目 SPに対して設定変更3(旧証明書削除)(※4)
※1「Apacheに対して証明書の更新」の手順
1. /etc/pki/tls/private/server.key
/etc/pki/tls/certs/server.crt
を新証明書のもので上書きする
参考: https://www.gakunin.jp/docs/fed/technical/sp/customize/certpj-metadata
2. httpdを再起動する
※2 SP設定変更1
1. /etc/shibboleth/cert/new.key
/etc/shibboleth/cert/new.crt
に新証明書および鍵を配置する(この段階では旧証明書を上書きしないこと!)
2. 以下、全て/etc/shibboleth/shibboleth2.xmlに対する変更である。
--
<CredentialResolver type="File" key="cert/server.key" certificate="cert/server.crt"/>
--
↓
--
<CredentialResolver type="Chaining">
<CredentialResolver type="File" key="cert/server.key" certificate="cert/server.crt"/>
<CredentialResolver type="File" key="cert/new.key" certificate="cert/new.crt" use="encryption"/>
</CredentialResolver>
--
3. 変更後再起動を行うこと
※3 SP設定変更2
(同じ部分の変更につき変更後のみ記載)
--
<CredentialResolver type="Chaining">
<CredentialResolver type="File" key="cert/server.key" certificate="cert/server.crt" use="encryption"/>
<CredentialResolver type="File" key="cert/new.key" certificate="cert/new.crt"/>
</CredentialResolver>
--
変更後再起動を行うこと
※4 SP設定変更3
(同じ部分の変更につき変更後のみ記載)
--
<CredentialResolver type="File" key="cert/server.key" certificate="cert/server.crt"/>
--
このように戻した上で、
/etc/shibboleth/cert/server.key
/etc/shibboleth/cert/server.crt
を新証明書および鍵で上書きする
最後に再起動を行うこと
PS
なんでIdPとSPで更新手順が異なるの?と疑問に思う方もいらっしゃる
かもしれませんが、SPの証明書は暗号化にも使用されるため、上記のよ
うに複雑な手順になります。
--
西村健
国立情報学研究所 TEL:03-4212-2720