LoA1認定プログラム

   

I.トラストプログラムの概要

 
 

 学認は2012年よりLoA1認定プログラムを実施してきましたが、この度それに代わってKantara Initiative(https://kantarainitiative.org/)に参加し,米国ICAMが認定するLoAプログラムを実施することになりました(旧プログラムについては https://www.gakunin.jp/news/20120704  をご覧ください)。

 

 このプログラムにより,米国の連邦サービスの利用に関する条件の一部がクリアされることなどが期待されます。たとえば,米PubMedに大学のアカウントでアクセスできる契約に対しては,NIHはLoA1以上の取得を契約機関のIdPに課しています。学認がKantaraプログラムの一部として認定するLoA1はこの要求を満たします。また,このLoAプログラムは,現在有効に運用されているプログラムとして世界で唯一のものであり,IdP運用のグローバルなベースラインを構成するものです。特に世界的に構築が進められているトラストフレームワークの認定基準(ISO 29115,NIST SP800-63等)に沿っているため,世界的な研究協力の加速も期待できます。
 

 日本に限定しても,学認においてIdP運用の評価プログラムの一つとなっていますから,対SPまたは対IdPにおいて,認定取得機関の運用の質の高さを主張できる客観的な資格として使うことができます。
 

認定の概要は次のようになります。
 

(1) LoAプログラムのうち,レベル1(LoA1)については,学認の参加機関は,学認トラスト作業部会の認定により取得することができます。
 

URL:https://kantarainitiative.org/trust-status-list/

申請の実際はIIをご参照ください。
 

(2) レベル2またはそれ以上については,Kantaraに直接申請の形をとります。申請に関してトラスト作業部会は非公式なアドバイスができますので,お問い合わせください。

 
     
 
   

II.レベル1認定の実際

 
 

■ Kantara Initiativeの定めるレベル1を含む認定の評価基準は以下に定められています。

URL:https://kantarainitiative.org/download/6182/

■ レベル1認定を希望する機関は,申請様式に必要事項を記入の上,次のメールアドレスにお送りください。

申請様式:URL記載予定
メールアドレス:gakunin-loa1(at)nii.ac.jp
※(at)をアットマークに置き換えてください。

このメールアドレスは申請様式の送付のほかに,レベル認定についての一般的な問い合わせのためにも開放されています。特に,認定を希望する場合,事前の相談があると審査がスムーズに進むことがあります。事前相談をご利用くださることを強くお勧めします。

■ 審査は,上記AF1400のうち、Kantara Initiativeのレベル1の評価基準に則って行われます。公開情報の他に,毎年度実施される「学認アンケート」の結果を利用することがあります。また,認定に際しては,IdPの運用に際して以下の遵守をお願いしています。

Kantara 保証レベル1 運用のためのIdP に対する追加要求(リンク追加予定)

■ 審査は最長3か月で結論を出します。

 
     
 
   

III.審査についてのアドバイス

 
 

■申請機関が学認参加に際して提出した文書、及び学認参加IdP運用状況調査の形で提出した文書は、認定に際しての重要な資料になります。特に学認参加IdP運用状況調査作成の基準となっている「実施要領」と「技術運用基準」は、これらを遵守することでLoA1の基準のかなりの部分がクリアできるように設計されています。